国産生はちみつをシフォンケーキに使うのは、もったいない?
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油を使わないシフォンケーキができるまで
若い頃、フレーバーのシフォンケーキの美味しさに衝撃を受け、自分でも作れないものかと、何度もお店に通って食べては自宅で試作を繰り返しました。
一般的な作り方では毎回結構な量の油を入れることが、なんだか怖くなって、少しずつ減らしていきました。最終的には、水を牛乳に置き換えることで、油を全く入れなくてもパサつきなく焼けるようになりました。
その後、私は自家製酵母パンの世界にどっぷりハマっていったので、シフォンケーキは家族のおやつとして時々焼く程度になっていました。
はちみつを入れてみた日
長男が彼女を連れてくるという日のお茶菓子に、いつものシフォンケーキを焼くつもりでした。ふと、最近気に入っていた中野養蜂場さんのはちみつを入れてみようと思い付き、砂糖の一部をはちみつに置き換えてみました。
いつもなら少しのどに詰まる感じがするので生クリームを添えるのですが、このはちみつ入りのシフォンケーキは、何もつけなくても驚くほどしっとりとして、口どけがよかったのです。
油脂とベーキングパウダーを使わず、はちみつのコクと風味を感じるシフォンケーキ。家族も美味しいと喜んでくれて、これはsoraのお客様にも喜んでもらえるかもと、試作を始めました。

「もったいないのでは」という迷い
始めの段階ではコシがなく、高さも出ず、商品として見た目にいいとは言えませんでした。ここから、材料の比率を少しずつ調整しながらの試作が始まりました。
試作の中で国産生はちみつの成分や栄養価について調べていくと、単純にてんさい糖をはちみつに置き換えるだけでは違うのだと知りました。
はちみつの約20%は水分。栄養価は酵素(アミラーゼ)、ビタミン、ミネラル。そしてこの栄養価は、オーブンの熱でほぼ失われてしまう。
ミツバチをとても大切にし、無農薬で飼育されている中野養蜂場さんのお話を伺って、国産生はちみつの素晴らしさを教えていただいたのに、シフォンケーキに使うのはもったいないのではないか。そんな疑問も湧いてきました。実際、パンやヨーグルトにのせて、そのままで美味しいはちみつなのです。
迷いながらも、シフォンケーキにはちみつを入れたときの美味しさは確かなものだったので、このシフォンケーキだけは完成させようと、また試作を始めました。

工程を変えたら、答えが出た
今度はレシピをほとんど変えずに、作る工程を見直しました。卵黄生地より先にメレンゲを作る方法に変えてみたのです。
すると生地の状態が安定し、型出しもしやすくなり、しっとりしながらもコシのある、口どけのよいシフォンケーキに仕上がりました。
材料はこれだけ
- 中野養蜂場さんの国産生はちみつ(クロガネモチ)
- 卵
- 北海道産小麦粉
- てんさい糖
- 牛乳
それでも「生はちみつ」を使う理由
はちみつの酵素や栄養素の多くは、60〜70℃以上の熱で壊れてしまいます。それでも、無農薬飼育の国産生はちみつには、一般的な加熱済みはちみつには真似できない「2つの圧倒的な価値」がありました(加熱済みはちみつと比較してわかったことです)。
- 焼き上がりの「香りの華やかさ」が格段に違う:オーブンで香りの一部は飛んでも、ベースの香り成分が圧倒的に多いのです
- 「安心・安全」というクオリティ:ミツバチの飼育環境から採蜜まで徹底的に管理された、混ざり物のない本物のはちみつです
誰よりも先に、中野養蜂場さんへ
このシフォンケーキを誰よりもまず中野養蜂場さんに食べていただきたくて、試食をお願いしました。「しっとりとして美味しい」とのお言葉をいただき、soraでは初めてとなる「国産生はちみつシフォンケーキ」の販売につながりました。
暑い夏は、冷やすとさらにしっとりとして口どけがよくなります。お客様にも喜んでいただけたら嬉しいです。

▼ 国産生はちみつシフォンケーキはこちら